考え・主張

お薦めの本ある?~読書について~

「お薦めの本ある?」と聞いてくるような人に限って、読書なんてしない

最近、気付いた事がある。「お薦めの本ある?」と聞いてくるような人に限って、本なんて読まないという事だ。

私は、普通の人よりは本を読む方だと思う。それは、好きだから読んでいるんだけれども、どうも世の中には、賢くなる為にとか、語彙を増やす為に本を読みたいと思っている人の方が多いようだ。

もちろんそれはそれで、結構な事だけれども、そんな人に限って本を読んでいない。または読んでいてもうろ覚えで、内容なんてたいしてわかっていない。

といった訳で、冒頭の一文へと繋がっていくんだけども、たまたまなんだろうか?。こんな事がある。

とある1日の話

誰か「さいきんさー、もしドラって本読んだんだけどドラッカーってしってる?」

俺「もしドラは読んだ事ないけど、ドラッカーの本は全部読んだよ」

誰か「へー、すごいね。ドラッカーについて色々教えて

~中略~

誰か「色々本読んでるんだね、お薦めの本あったら教えて」

俺「ドラッカーの本、適当に読めよ」

誰か「いや、ドラッカーは難しいから、もっと簡単なお薦めの本ない?」

ってな感じの話になる。いちおう、その人に合いそうな本を考えて、お薦めの本を紹介する。後日、紹介したお薦めの本読んだ?って聞くけど、みんな書店に売ってなかったとの事。

書店に常に平積みされているような本をえらんだけどなぁ。まあ、こんな感じで、薦めた本を読んだという人にお目にかかった事が無い(笑)。

読書をしなくていいけども

いや、別に読書なんて趣味なんだから、読もうが読むまいがどっちでもいいんだけど、わざわざ人にお薦めの本、聞いたんだから物は試しで読んでみりゃいいじゃないの。とまあ、かように思う訳ですよ。

逆に、今まであった人で、この人は本を読んでるなって人は、まあまず、お薦めの本なんて聞いてこない。

定期的にどこでそんな本を知ったんだ?って思うくらいバリエーションにあふれた種類の本を読んでいる。多分、すごくアンテナがはってあるんだろうなと思う。

読書をしても

こんな風に書いておいてなんだけれども、お薦めの本を読んだくらいじゃ、賢くならないし語彙も増えないよ。

お薦めの本を読むにしたって、本を読んで、考えて、その考えに基づいて行動して、また本を読み返して。

でも、それって多分本を読む事が好きで、新しい考え方や情報に触れるのが好きじゃないと出来なくて、逆説的だけれども、ただ賢くなりたいとか、ただ語彙をふやしたいなんて動機じゃまず無理。私はそう思う。

でも、それは読書に限らなくて、考えて行動するんじゃなきゃ、何をしても何の身にもならない。

それはとても大変な事。どうせそんなつらい事に挑むなら、少なくても自分の好きな事にした方が良いと思う。その好きな事が読書だというんならどうぞおやんなさいな。